サイトメガロウイルス母子感染のリスクが高い
サイトメガロウイルスとは？サイトメガロウイルスへの免疫がない妊婦が感染すると、胎児に深刻な障害を引き起こすおそれがあります。
かつてはみんな当たり前に感染し、免疫を持っている人がほとんどでしたが、最近、免疫のない人が増えているは何故なのか。
その対策を探ります。
なぜサイトメガロウイルスが見過ごされてきたのか？
サイトメガロウイルスがそもそも大きな病気をもたらす危険性の高いウイルスではない為です。
サイトメガロウイルスの感染経路は例えば以下のようにあげられます。
（勘違いしないでほしいのは、サイトメガロウイルスの今大きな問題になっている感染経路は母子感染です。）
感染経路は母乳感染、尿や唾液による水平感染が主経路です。
もちろん、産道感染、輸血による感染、性行為による感染などもあります。
初感染を受けた乳幼児はほとんどが不顕性感染といって、症状の出ない状態で潜伏します。
なのでその後数年にわたって尿あるいは唾液中にウイルスを排泄する。
すると、保育園などで子供同士の密接な接触によって感染したり、ウイルスを含む尿との接触により感染する。
このことは、以前の日本の生活習慣と現在の生活習慣の違いにあります！
そう、このような水平感染を以前の生活習慣の中では良く起きていたのです。
知らず知らずのうちに感染し、抗体がつくられていたのが以前の日本社会。
では現在の日本社会で水平感染はどうでしょうか？
家庭では、鉄筋構造のきちんと密閉された住宅設計。
室内には、空気清浄機や除菌タイプのハンドソープで過ごしたり、
空気に浮遊したウイルスは、プラズマクラスターで撃退。
出かけても、新型インフルエンザの流行語、マスク着用も当たりまえ。
いたるところに、アルコール消毒のポンプを見かけるようにもなりました・・・。
これは大きなリスクのある病気を防いでくれるのでとても良いことなのですが、
反面、サイトメガロウイルスの母子感染というリスクの高い症状を起こしてしまうウイルスとして見えてきてしまったのです。
では、妊婦として避けたい母子感染ですが、母親にサイトメガロウイルスの抗体があるか、検査をしておけば予防のしようもあります。
検査は数百円で出来るもの。ただし、病院側では手間と重要が少ないことから、この検査を行っていない期間が多いのです。
まずは、検査をしてくれる近い病院を探しましょう。
検査を行って、抗体を持っていないことがわかったのなら、妊娠中の生活のなかで、
サイトメガロウイルスに感染することのない生活を送るように注意する必要があります。
手洗いやうがいなどを行い、水平感染を防ぐようにしましょう。
サイトメガロウイルス自体はそれほど危険はないので、そこらじゅうにあるものと考えてください。
サイトメガロウイルスを含む唾液・母乳・膣分泌物・精液・尿・糞便・血液を介して人から人への感染が起こるのですから。
こういった体液に触れたり間接的でも触れる可能性がある場合など、よく手を洗うようにしましょう。